職員の読書日記 職員の読書日記

このページでは、職員の読書日記を紹介いたします。
発達協会の職員である私たちが、出会った本の感想などを紹介するページです。


第17回
「発達障害の子の『イライラ』コントロール術」
監修:有光興記/発行元:講談社 健康ライブラリー/定価 本体1,300円+税


公益社団法人 発達協会 王子クリニック 鈴木さやか (言語聴覚士)

『イライラ』した時、みなさんはどう対処していますか?筆者は体を動かすのが好きなので、自分の好きな運動を思いっきりやってみたり、趣味に没頭したり、家族や友人に話を聞いてもらったり…。その対処の仕方は、人によって様々だと思います。『イライラ』は周囲の人にも伝わってしまいますし、気持ちのよいものではありませんが、誰でも『イライラ』します。『イライラ』しない人なんて、世の中にはいないでしょう。

発達障害を持つ子どもたちは、独特なものの捉え方をしていたり、感覚に過敏がある等、大人が思っているより『イライラ』せざるを得ない状況が多いのかもしれません。大きな声を出したから、物に当たったから、人を叩いたから…といったマイナス行動が気になり「我慢しなさい!」と言い聞かせるだけの対処法になってしまうことはないでしょうか?もちろん、してはいけないことをしてしまったら、正しいルールを伝えることは必要です。しかし、「我慢!」でそのときには怒りが収まったとしても、『イライラ』を押さえ込むだけでは、『イライラ』を自分でコントロールするのは難しいでしょう。

本書では、『イライラ』を上手くコントロールできるように導くポイントが、分かりやすく解説されています。『イライラ』を押さえ込むのではなく、まずは子どもの気持ちをよく聞き、何に『イライラ』しているのかを知ることからスタート。親子で一緒に考え、『イライラ』への具体的な対処法へとつなげていくよう記されています。気持ちのコントロールが苦手な子をもつ親御さん、その他、発達障害を持つ子どもたちと関わる方にもおすすめしたい1冊です。




第1回 「子どもの集中力を育てる」齋藤孝 著

第2回 「自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト ―お父さんもがんばる!「そらまめ式」自閉症療育」藤居学 著

第3回 「皮膚感覚の不思議」 山口 創 著

第4回 「子どもの理解と援助のために 感覚統合Q&A」 佐藤 剛 監修/永井洋一・浜田昌義 編集

第5回 「脳からわかる発達障害−子どもたちの「生きづらさ」を理解するために」 鳥居深雪 著

第6回 「自閉症の社会学」 竹中 均 著

第7回 「ピーティ」 ベン・マイケルセン 著

第8回 「発達障害の子の感覚遊び・運動遊び」 木村 順 著

第9回 「発達障害のある子を理解して育てる本」 田中哲・藤原美里 著  監修/学研プラス

第10回「発達障害の子に「ちゃんと伝わる」言葉がけ―日常生活の「できる」を増やす伝え方のルール」佐々木正美 著

第11回「ADHDのある子を理解して育てる本」 田中康雄 監修

第12回「自閉というぼくの世界」 なおき 作・エスコアール

第13回「子どもの気持ちを知る絵本B 発達凸凹なボクの世界−感覚過敏を探検する−」 プルスアルハ[<お話と絵>細尾ちあき/<解説>北野陽子]著

第14回「ヒトはなぜ協力するのか」 マイケル・トマセロ 著

第15回「発達障害とことばの相談−子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ−」中川信子 著

第16回「自閉症の僕が跳びはねる理由」東田直樹 著

第17回「発達障害の子の『イライラ』コントロール術」 監修:有光興記