職員の読書日記 職員の読書日記

このページでは、職員の読書日記を紹介いたします。
発達協会の職員である私たちが、出会った本の感想などを紹介するページです。


第26回

「苦手が「できる」にかわる!発達が気になる子への生活動作の教え方」

(鴨下賢一/編著 立石加奈子・中島そのみ/著 中央法規/出版社 定価:1800円+税)


公益社団法人発達協会 療育部 饗庭典子(保育士)

私たちは生活の中で行う動作、例えば箸を持つことやひも結びなどを、幼児期から今に至るまでのくらしの中で獲得して大人になり、今は意識しなくてもできるようになっています。そのような生活動作を、子ども達に教えようと思ったとき、「さて、どこからどうやって教えようか」と悩んだことはありませんか?

特に、発達が気になる子や不器用な子と言われる子ども達は、くらしの中で生活動作を身につけることがちょっと苦手ということが多いですね。本書には、そんなちょっと苦手なことがある子ども達に教える時のヒントがたくさん詰まっています。1つ1つの動きを発達の段階を踏まえながら、イラストと説明でわかりやすく教えてくれます。

また、「生活動作が1つ1つできるようになることで、子ども達の気持ちが成長し、学びの場が広がり、自信がつき、社会へ出て行くための力となる」ことも大事なポイントだと本書には書かれています。子どもたちが自信を持って日々の生活を送ることができるよう、本書からヒントをもらってまた子ども達と向き合っていきたいですね。今日も子ども達と一緒に頑張ろう!と思わせてくれる一冊です。




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