職員の読書日記 職員の読書日記

このページでは、職員の読書日記を紹介いたします。
発達協会の職員である私たちが、出会った本の感想などを紹介するページです。


第43回

『絵で分かる なぜなぜ会話ルールブック』

藤野博、綿貫愛子/著 合同出版/出版社 1,738円(10%税込)


公益社団法人 発達協会 療育部 長谷川沙紀 (言語聴覚士)

普段、療育現場で保護者の方とお話をしていると「会話やコミュニケーションの取り方をどうやって教えたらいいかわからない」と相談を受けることがあります。

私たちは挨拶したり、感謝をしたり、目を合わせて話したりといった日常的なコミュニケーションの作法を、周りの人たちがしていることを見聞きしながら、無意識的に学んでいきます。そのため、保護者の方が教え方がわからないとおっしゃるのも無理はありません。

そこで、お子さんにコミュニケーションの作法を教える手引きとして本書をおすすめします。本書は「相手との距離」や「目を合わせる」等の言葉以外のコミュニケーション方法から実際の会話の作法までを、丁寧に解説しています。「いつ」「どんなふうに」「なぜ」と簡潔に項目立てがされているため実際の場面を想像しやすく、また当事者視点からコミュニケーションを取る中で直面するであろう課題を掘り下げています。絵が大きいため、視覚的にわかりやすいのも特徴です。

親子で一緒に確認しながら読んでもいいと思いますし、お子さん1人でワクワクしながら読み進められる内容にもなっています。




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